初期モデル・2ndモデル・3rdモデルの変遷

人気の腕時計ブランドTUDOR。
「人気なのは知っているけれど、詳しくは知らない…」
という人も多いのではないでしょうか?
TUDORはその昔、ROLEXに人気がなく売れなかった時代に、
ROLEXの商品の質の良さを、一般層にアピールする為に作られた
ディフュージョンブランド。
その中で「クロノタイム」は、自動巻クロノグラフで、
デイトナを彷彿とさせるデザインが特徴のモデルです。
価格がリーズナブルな事もあり、
生産終了となった今も絶大な人気を誇っています。
そこでこの記事では、TUDORクロノタイムの特徴や歴史に迫ります。
リーズナブルでかっこいい時計を探している方も必見の内容です!
2018年10月より「TUDOR」の呼称はチュードルからチューダーへと変更されました。
しかし、日本でも世界でもチュードルという名前が浸透しており、
チューダーという名前が定着するまで、しばらく時間がかかった様ですね。
【TUDORクロノタイムの特徴と変遷】
TUDORクロノタイムは、ROLEXデイトナをモチーフにデザインされました。
その為、デザインがよく似ている事でも知られ、人気の高いモデルになっています。
TUDORクロノタイムは、年代やモデルによってその特徴が異なります。
そこで、TUDORクロノタイムの代表的な特徴と、
ROLEXデイトナとの違いについてご説明していきます。
【TUDORクロノタイムとROLEXデイトナとの比較】
TUDORクロノタイムとROLEXデイトナを比較すると、
デイトナが横目クロノグラフ、クロノタイムが縦目クロノグラフというのが大きな違いです。
そして、TUDORクロノタイムとROLEXデイトナの最も異なる点は価格にあります。
価格はROLEXデイトナの半額以下。
ROLEXでは不可能なまでのコストパフォーマンスは、TUDOR最大の魅力と言えます。
低価格の要因は、汎用ムーブメントを使用している事です。
ムーブメントとは、時計を動かす動力部分。自社で製作すると多額の費用がかかります。
TUDORは、このムーブメントを他社で生産されているものに変更する事で、
製作コストの大幅削減を実現しました。
対するROLEXは、ムーブメントを全て自社で製作しています。
ムーブメントにかかるコストの差が、クロノタイムとデイトナの
価格の差となって現れている訳ですね。
【TUDORクロノタイム 時期によるモデルの変遷】
TUDORクロノタイムは、デザインや仕様の違いで
初期モデル・2ndモデル・3rdモデルの3つに分ける事が出来ます。
各モデルの特徴と変化についてご説明していきます。
初期モデルは1976年、自動巻クロノグラフモデルとして登場しました。
文字盤に印字された「CHRONO TIME」の文字から
「クロノタイム」と呼ばれる様になります。
初期のクロノタイム9420/0、9421/0はモンテカルロ文字盤の様な
カラフルな文字盤をもつものが存在し、この世代のカラフルな文字盤を
「エキゾチック文字盤」と呼びます。
しかしながら、この初期モデルの中にデイトナの様な
シンプルで正統派な文字盤も誕生しています。
また、腕時計の留め金であるクラスプに
ROLEXの王冠マークが刻印されている事も、
初期モデルならではの特徴です。
1989年以降には、クロノタイム2ndモデルが登場します。
2ndモデルの特徴は、ケースが分厚く武骨に
真っすぐ切り立ったラインである事です。
日本ではこのケース側面の形がカマボコを連想させる事から
通称「カマボコケース」と呼ばれています。
この「カマボコケース」と呼ばれるケース形状は、
初期モデルから2ndモデルにかけて採用されました。
2ndモデルの文字盤は、初期モデルのカラフルなものと異なり、
シンプルなデザインが特徴です。
文字盤がシンプルになった分、フォルムに人々の視線が集中。
その結果「カマボコケース」と呼ばれる独特なフォルムが、
2ndモデルの特徴として際立つ形となりました。
1995年に入ると、クロノタイムの最終形として3rdモデルが登場します。
クロノタイム3rdモデルでは、これまで採用されていた「カマボコケース」は無くなり、
デイトナ同様のケースフォルムが採用されました。
その他、文字盤を覆っている透明な板状のカバーである風防が、
プラスチック製からサファイアクリスタルに変更された事も特徴です。
デザイン面では、奇抜なカラーの文字盤も登場し、
バラエティ豊かになった事も3rdモデルならではの特色と言えます。
中でも3rdモデル最大の特徴は、ゴルフ界のスーパースター
タイガー・ウッズとのコラボモデルでしょう。
1998年、当時絶大な人気を誇っていた
タイガーウッズの公式スポンサーとなったTUDOR。
その後、文字盤に「TIGER(タイガー)」の印字を持つコラボモデルも発表します。
このモデルは通称「クロノタイム・タイガー」と呼ばれ、
クロノタイム唯一のコラボモデルとして大きな話題を呼びました。
【TUDORクロノタイムの現在】
TUDORクロノタイムは約10年間、価格とクオリティの高さから
絶大な人気を誇りましたが、2004年~2005年に惜しまれつつ製造終了を迎えます。
製造終了された現在、クロノタイムの市場価値は高騰。
特にここ数年、TUDORモデルの中でもクロノタイムは
圧倒的な人気と高騰を見せています。
如何でしたか?
筆者は6263など、4桁品番のデイトナを彷彿させる2ndモデルがお気に入り。
以前所有していたのを(過去記事「売却の訳」参照)
手放してしまった事を激しく後悔しております ww
機会があったら買い直したい一品。
皆様もこの機会にTUDORクロノタイム、
お探しになっては如何でしょうか?
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