キャリバー9S メカニカルハイビート36000 GMT

GRAND SEIKO キャリバー9S メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237は、
筆者が「欲しいなーー」って思うモデルの一つです。
2020年にリリースされた比較的新しいモデルです。
2020年は、GRAND SEIKOにとって記念すべき節目の年、生誕60周年記念でした。
遡る事60年前、1960年にセイコーは「初代GRAND SEIKO」を発表します。
GRAND SEIKOは世界の高級時計に挑戦できる、
国産最高レベルの腕時計を作る事をコンセプトに作られました。
2020年に発表されたたくさんのモデルは、
60年の歩みを如実に表している名機揃いです。
GRAND SEIKO SBGJ237は、2020年にGRAND SEIKOが放った、
ブランドイメージすら一新するスポーツモデルです。
大きな特徴はそのスポーティーなデザイン。
そしてGMT針と回転ベゼルを搭載する事で、
ローカルタイムの他第二時間帯,第三時間帯まで表示出来る多機能性にあります。
そんなSBGJ237の特徴は、
まず衝撃を受けるのはこれまで同ブランドには無かった
スポーティーなベゼルの存在です。
一見してダイバーズウォッチの様にも見えるベゼルは、
GRAND SEIKOブルーと呼ばれるネイビーブルーと、
ホワイトの2色で大胆に色分けされています。
更にこのベゼル、不思議な透明感があります。
何故ならこのベゼルは、サファイアクリスタルで
カバーリングされているためです。
サファイアクリスタルの内側にベゼルのカラーと数字を蒸着させており、
クリスタルが作りだす層が涼やかな透明感を生み出しています。
2色使いの回転ベゼルは、GMT機能を持った腕時計のいわばアイコンでもあります。
しかし、これまでのGRAND SEIKOには存在しなかったデザインでもあるのです。
そんな中で満を持して登場したSBGJ237は、
このツートンカラーベゼルを備え、
更にはこれまでのGRAND SEIKOには無かったデカ厚デザインを採用しました。
直径44.2mm×厚さ14.4mmという、GRAND SEIKOとしては珍しいデカ厚サイズです。
一般的なGRAND SEIKOウォッチよりもデカ厚に仕立てられている為、
ケースは横から見ても存在感がありますが、丁寧に磨き上げられています。
またサファイアクリスタルのドーム型風防には、
ケースからわずかに立ち上がる角の部分があり、
アクアリウムのような印象を受けます。
ベゼルをコーティングしているサファイアクリスタルの輝き、
ドーム型風防のきらめきも加味すると、
ケースやラグ、針、インデックスと時計全体が光を放っているのです。
それだけでは従来のGRAND SEIKOが大切にしてきた、
信頼感と高級感のある実用性が失われてしまいそうですが、
カギになっている部分がいくつかあります。
それが、大切に守られてきたSEIKOスタイルと、
ミッドナイトブルーに染められた文字盤の存在です。
ベゼルなどは華やかになりましたが、
文字盤の針やインデックスなど基本のSEIKOスタイルは崩されていません。
さらにシャイニーなウォッチの中心に、
宇宙のように深遠なミッドナイトブルー文字盤をがっちりセッティングする事で、
全体がぐっと引き締まって見えるのです。
ネイビーブルーなど美しく輝く青は、
GRAND SEIKOのブランドカラーになっています。
今後GRAND SEIKOスポーツモデルのアイコン的存在となる事
間違いなしのおすすめのモデルです。
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