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BLANCPAIN Fifty Fathoms

執筆者の写真: TAKETAKE

ダイバーズウォッチの原点




「ダイバーズウォッチ」と聞いてイメージをするモデルは何でしょうか?


本日は筆者の憧れの時計の1本を記事にしたいと思います。

ブランパンの「フィフティ ファゾムス」です。


おそらく多くの方はROLEXの「サブマリーナ」を

思い浮かべたのではないでしょうか?

次にイメージされるモデルはOMEGAの「シーマスター」か、

ROLEXのもう一つのダイバーズである「シードゥエラー」あたりになるでしょう。

ここまでの発想は一般的なものだと思います。

しかし時計好きの方であれば、更にイメージするモデルがあります。

それはブランパンの「フィフティファゾムス」です。


もちろん、ブランパンの「フィフティファゾムス」を

ご存知でない方もいらっしゃるかと思います。

それは時計ブランドとしての知名度に起因するところが大きいと思います。

どうしてもROLEXやOMEGAと比較して、ブランパンは知名度で劣ってしまいます。

さらに、サブマリーナやシーマスターは映画「007」シリーズで

ジェームズ・ボンドが使用したモデルという事もあり、

世間での認知度が高いのです。


しかし、時計愛好家はフィフティファゾムスを、

現在のダイバーズウォッチのスタイルを確立した「双璧」の1つと認識しています。

その「双璧」の1つはROLEXのサブマリーナであり、

もう1つがフィフティファゾムスです。

1953年という同じ年に誕生した「同期」のモデルであり、

ライバルモデルとも言えます。

その為、フィフティファゾムスは時計愛好家から一目置かれており、

サブマリーナと並んで評価されているのです。


ブランパンは1735年に時計師のジャン・ジャック・ブランパンが

創業した現存する最古のブランドと目されています。

「1735年以来、ブランパンにはクォーツ時計はありません。

これから先もクォーツとは無縁です」というスローガンを挙げ、

丸型の機械式時計にこだわりハイクオリティな時計を作り続けています。


そのブランパンの代表モデルの一つがフィフィティファゾムスです。

1953年にフランス軍の潜水隊向けに開発されました。

前述したように、現在のダイバーズウォッチのスタイルを確立した

「双璧」の1つであり、元祖ダイバーズウォッチと言われています。

ここで「あれ1953年?ダイバーズウォッチはもっと以前からあったような?」

と感じる方は、ある程度時計に明るい方だと思います。

確かに「防水時計」という観点では、ROLEXが防水構造を持つケースである

「オイスター」の特許を取ったのが1926年です。

さらに「潜水用時計」という観点からみても、

パネライのラジオミールは潜水用腕時計として1930年代に作られています。

つまりフィフティファゾムスは「世界初の防水時計」や

「世界初のダイバーズウォッチ」という訳ではありません。


実は、フィフティファゾムスが元祖ダイバーズウォッチとして評価されているのは、

「現在の定番ダイバーズウォッチのスタイルを作り上げた」という点なのです。

もちろん「双璧」ですので、同年に登場したROLEXのサブマリーナも同じ評価です。

では次に「定番ダイバーズウォッチのスタイル」とは何なのかという話です。


「定番ダイバーズウォッチのスタイル」の特徴は以下の3点です。

①「回転ベゼル」をもつ

②高い防水性

③高い視認性


上記の3点の特徴をみると、フィフティファゾムス(サブマリーナもですが)を

語る時に重要になるのが「回転ベゼル」である事がわかります。 なぜならば、パネライのラジオミール、更にその後のルミノールも、 フィフティファゾムスと同じく高い防水性と視認性を持っている潜水用時計でした。 しかし「回転ベゼル」をもっていませんでした。これが大きな差です。 つまり、フィフティファゾムスは高度な防水性能や、 視認性の高い夜光塗料だけでなく、潜水時間を計測するための

目盛りがついた「回転ベゼル」をもっていました。

これが現在の定番となり、フィフティファゾムスは

ダイバーズウォッチの祖と評価されるのです。 「回転ベゼルスタイル」を、同胞のサブマリーナと共に浸透させた 功績はとても大きいものでした。その功績もあり、 フィフティファゾムスは時計愛好家に一目を置かれている存在なのです。 ブランパンのフィフティファゾムス、まさに歴史のマスターピースです!

 
 
 

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