歴代モデルのご紹介

カルティエのウォッチコレクションの中でも、
代表的な存在である「サントス」。
サントスの誕生は以前の記事「Cartier」で記載の通り。
この時代にスクエア型の斬新なデザインと
画期的な実用性のある腕時計は
その時代の人々から驚きと喜びの声で注目されました。
以後100年の間に女性向けのデザインや、
様々な新しいモデルが発表され続けました。
100年以上経った今でも、サントスシリーズの
デザインの原型はほとんど変わりません。
その理由として、時代を越えて愛され続ける商品は、
「国・性別・年齢・流行を問わない事」が
証として共通しているからだそうです。
基本的にカルティエウォッチでは、
「メンズ」「レディース」というくくりがなく、
サイズ展開で「SM」「MM」「LM」「XL」といった区別をしており、
ご自身に合ったお好きな一本を選ぶ事が出来ます。
男女にサイズの指定はありませんので、
大きめのフェイスデザインも、女性にも人気があります。
実際に腕に装着してみて検討する事をお勧めします。
次に、サントスの歴代モデルを順番にご紹介させていただきます。
【サントス デュモン】
先程、記載した様に世界初の腕時計であり、100年の歴史を誇るサントス。
カルティエらしい上品でシンプルなデザインと実用性の高さなどが評価され、
現在でも変わらぬ支持を得ています。
1911年に「サントス・デュモン」として量産化され、
今までになかった耐久性の高さとモダンなデザインが、
その時代の多くの人々から注目されました。
(特徴)
・ケースには懐中時計のような円形ではなく、今までになかったスクエア型を採用。
・ビスは飛行機部品を繋いでいるネジをイメージしてケースに埋め込んだデザイン。
・ポケットから取り出さなくても時間が見える様に、レザーストラップのバンドも制作。
・空中飛行にも耐えられる丈夫なムーブメントを搭載。
【サントス】
エッジをきかせた角型のケース、ケース側面からラグへのなだらかな曲線、
時間の見やすさを重視した白いエナメル地に
黒いローマ数字のダイヤルといったサントスの特徴は、
いつしか「カルティエスタイル」と呼ばれる様になりました。
1911年に一般へと発売されたサントスデュモンは
イエローゴールドやプラチナ製で作られており、
シックな革ベルトに、留め金にはこれもカルティエの発明であった
Dバックルをこの時既に備えていたそうです。
しかし、第二次世界大戦を経て1950年代にかけて、
軍人向けの時計でなかったサントス・デュモンは次第に人気を失っていきました。
サントスが輝きを取り戻す最初のきっかけになったのは
1978年に新しく発表されたサントスです。
(特徴)
・リューズガード
・7角形に整形されたリューズデザイン
・従来より大きくなった象徴的なビスモチーフ
・ステンレス製のケースやブレスレットを備える
これまでクラシカルな印象だったサントスのイメージを覆す
スポーティーなモデルへとアップデートされました。
同時に、ステンレス×ゴールドのコンビモデルを発表し、
高級感を高める事に成功しました。
【サントス ガルベ】
1987年、サントスは名前を「サントスガルベ」に変更。
ガルベとはフランス語で「曲線」を意味し、
それまで直線的な箱型だったケースをより手首との
一体感を増す様にアップデートされました。
サントスガルベでは「LM」または「XL」サイズが展開されています。
薄型ですので女性が着けても違和感なく、
ペアウォッチやシェアウォッチとしてもお勧めです。
既に生産終了していますが、
昔ながらのカルティエファンを中心に絶大な人気を誇っているモデルです。
【サントス100】
2004年にサントス100周年を記念して発売された「サントス100」。
こちらも現在は生産終了しておりますが、
今なお中古市場で、絶大な人気を誇るコレクションです。
多くの芸能人が愛用している時計としても有名ですね。
筆者愛用のサントスもこのシリーズになります。
薄型がメインであったサントスケースを
パネライが火付け役となったデカ厚ブームに乗っかり、
厚みを増して、ベゼルやビスも今まで以上に大きく
骨太な印象の時計にアップデートしました。
防水性も30m防水から100m防水へと大きく進化しています。
ダイナミックで男らしい時計をお探しの方にお勧めです。
発表当時は100周年記念の限定商品の予定でしたが
あまりの人気にレギュラーモデルとなり
発表後10年以上販売され続ける事になりました。
生産終了までに様々な限定モデルが発表されている事も特徴的です。
【サントス ドゥ モワゼル】
2005年にレディース専用ラインとして
「サントス ドゥ モワゼル」が発表されました。
サントス・デュモンが最後に乗っていた飛行機
「ドゥ モワゼル号」にちなんで「サントス ドゥ モワゼル」が名付けられました。
今までのサントスには無かった、
気品ある女性らしいデザインに仕上がっております。
そして、サントス ドゥ モワゼルには日常生活防水機能の実用性もあり、
すぐに女性達に人気が広まりました。
(特徴)
・特徴であったビスモチーフを廃止
・ポリッシュ(鏡面)加工
上記を施した事でジュエリーウォッチ要素が
高まったデザインウォッチとなりました。
サイズ展開は2種類あり、
「サントス ドゥ モワゼル」と一回り小さい
「ミニ サントス ドゥ モワゼル」があります。
そして、ミニ サントス ドゥ モワゼルは
コンビやステンレスの素材の展開がありません。
・ホワイトゴールド
・イエローゴールド
・ピンクゴールドのみの展開となっています。
さらに、その中でもダイヤ無しのデザインがあるのはピンクゴールドだけ。
ホワイトゴールド・イエローゴールドは
ダイヤモンドの装飾がされているモデルしかありません。
【サントス ドゥ カルティエ】
2018年に新作発表されたモデル「サントス ドゥ カルティエ」。
サントスガルベに酷似したデザインです。
これまでETA(エタ)製のムーブメントに
カスタムを施したムーブメントを採用してきましたが、
自社製ムーブメントを搭載する様になりました。
(特徴)
・時計ケースは今まで以上に湾曲がさらに大きくなりました。
・時計の厚みの変化。
新しくなったサントス ドゥ カルティエは薄型を意識して作られており、
スマートでスタイリッシュな印象のモデルとなっています。
・ベゼルとブレスの一体感をもたせたデザインへと変更。
・ワンタッチでベルト交換が可能な「クイックスイッチ」
・工具無しでコマ調節が可能な「スマートリンク」
そして、素材もピンクゴールドの無垢や
ステンレスとのコンビモデルもラインナップに追加されました。
【サントス デュモン】
2019年に「サントス デュモン」が発売されました。
1904年初代に発表されたサントスのデザインを復刻させた様な
オリジナルデザインに回帰し、上品でクラシックなデザインです。
(特徴)
・リューズガードの撤去。
・7角形の形をしたリューズは装飾を施されたカボションに復古。
・ケースの薄さ
・バッテリー寿命約6年のクォーツムーブメントの搭載。
・「クイックスイッチ」「スマートリンク」
今回はこれまでに発表された「サントス」についてご紹介させていただきました。
是非とも購入の参考にしていただけたらと思います。
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